福島三技協は、独自に開発したドローンによる大型風力発電機のブレード点検装置【Dr.Bee】(ドクター・ビー)を用いた点検事業を正式に開始しました。
【Dr.Bee】は、福島三技協が開発したドローンによる風力発電機点検システムです。高所作業の専門的な訓練を受けたメンテナンスチームのノウハウを活かし、ドローンに最適化された点検機能を搭載。これにより、作業者の安全性が大幅に向上するだけでなく、点検作業の迅速化とコスト削減にも大きく貢献します。
福島三技協は、これまで大型風力発電設備の点検作業は、専門技術者がロープワークを駆使し、高所で作業を行っていました。長時間にわたる作業での作業員の安全面でのリスクが課題となっていました。それを解決するため、2019年から点検用ドローンの開発を開始しました。5年間にわたる研究と試験を経て、2024年9月に本格的に事業を開始しました。
2019年4月 開発スタート
2020年2月 福島ロボットテストフィールドにて実証試験成功
2021年2月 産総研(福島再生可能エネルギー研究所)での実証試験成功
2021年3月 「飛行体および導通検査方法」に関する国内特許取得
2022年5月 秋田県および福島県の商用風車での実証実験成功
2023年4月 自動追尾システムを搭載した【Dr.Bee】2号機の開発成功
2024年9月 【Dr.Bee】事業化スタート
福島三技協は、今後5年間でドローンによる900基の風力発電機の点検計画を掲げ、風力発電事業における保守・管理の効率化に一層の貢献を目指します。ドローンによる点検サービスは、国内外の企業からの関心を集めており、風力発電の運営における新たなスタンダードとなることが期待されています。
三技協グループは、今後も【Dr.Bee】による風力発電機の確実なメンテナンス機会を通じて、再生可能エネルギーの普及と社会の脱炭素化に貢献してまいります。