三技協は、公立大学法人公立千歳科学技術大学(以下、千歳科学技術大学)と共同研究契約を締結しました。スマートシティの実現に向けたLED通信技術の活用に関する調査研究を共同で行います。
本研究では、バックホール型LED通信の性能評価を通じてスマートシティにおける光無線通信システムの構成方法およびサービスの立案を行います。
研究の背景には、千歳科学技術大学が令和元年4月に公立大学になったことをきっかけ打ち出した「スマートネイチャーシティちとせ構想」があります。同構想は、千歳科学技術大学が千歳市の“豊かな自然がもたらす生態系サービス”を活かした様々なステークホルダーと連携し“持続可能なまちづくり”を目指す取り組みです。同大学は「スマートネイチャーシティちとせ」構想をつうじて地域の環境、経済、社会の諸問題に対しICTなどの科学技術による解決を図り、自然環境と共生した地域創生につながる循環型のまちづくりを目指しています。
千歳科学技術大学が持つICTなどの科学技術と三技協のLED通信技術により、環境、経済、社会を統合的に循環させることが期待されます。
千歳科学技術大学との共同研究の他、大学のワークグループで研究されている独自技術と当社の情報通信技術との連携など、スマートシティに実装可能なテクノロジーの調査・検討・立案に取り組みます。
特に、LED Backhaulの特長である「免許不要」「誰でも使用できる」「密集した場所に複数機器を設置できる」など導入・拡張のしやすさは、ケーブルの地中化が難しいエリアやガラス越しのネットワークの引き込みなどにその効果を発揮します。景観に配慮したスマートシティにおける光無線通信システムの構成方法およびサービスに最適な立案を行います。
三技協は千歳科学技術大学のパートナーとして、同学が目指す地域に根差したさまざまな団体や産業、資源とつながり「スマートネイチャーシティちとせ」の実現に向けたICT技術による課題解決への取り組みに協働します。
今後は、北海道をはじめ全国各地に創出される多様なスマートシティの橋渡し役として、それぞれの環境、経済、社会が循環する地方創生の活性化に寄与する企業を目指します。