LED通信事業プロジェクト エンジニアブログ
LiFiMAX Small Areaの取付け
記事更新日 2022年5月24日
はじめに
前回の記事に記載のLiFi機器は光を発射する都合上、Wi-Fi機器のような無指向性ではなく指向性をもった機器なので、機器の設置方法に気を使う必要があります。
OLEDCOMM LiFiMAX Small Areaのデモ機を使ってお客様に提案させて頂いている中で、本記事では弊社が活用している設置方法について記します。
製品標準の固定方法
Small AreaのAccess Point本体は側面にRJ45ジャックを1個設けた薄い円柱状をしています。本体だけでは固定機能を持っていないため、専用のリング状ブラケットを介して天井に開けた穴にはめ込みます。 ブラケット実機が手元にないため図は大まかな形状を再現したCGですが、ブラケットに2個装着されているクリップはフランジ部方向にスプリングテンションがかかっており、天井の板をサンドイッチするようにして固定します。
## 仮設向け固定方法 専用ブラケットを用いずに固定する場合、本体天井側の面がフラットなので両面テープで自作のブラケット類を貼り付けることができます。(落下による破損を防ぐため、長期固定が可能なテープの使用をおすすめします) 弊社所有のデモ機においては面ファスナーテープを貼付け、カメラ用のフレキシブルに可動するアームに取り付けられるようにしています。
余談ですが、元々はカメラ固定金具と結合する3Dプリンター製のブラケットを貼り付けていましたが、FDM (熱溶解積層) 方式で製造した部品のため積層間の結合が弱く、長期的な運用に耐えられず破損してしまったため、現在の面ファスナー方式に落ち着きました。
テストはできていませんが、粉末焼結やMJF方式で造形したブラケットであれば長期運用にも耐えうる強度が確保できたかと思います。
まとめ
以上、OLEDCOMM LiFiMAX Small Areaの取付け方法についての解説でした。 まだまだ製品として出始めの機器ですので、いきなり常設固定というよりも検証や用途の検討といったLiFiそのものの実験をされるケースが多いかと思います。そのような方にとって本記事が検討の一助になれば幸いです。