LED通信事業プロジェクト エンジニアブログ

安全保護具の買い替え

記事更新日 2024年9月10日


はじめに

主として設計や通信機器の検証、新製品開発のために三技協本社の横浜事務所で働いている筆者も、お客様環境への機材取付けや実証実験等で現場入りすることが度々あります。そのため、現場用安全保護具として安全靴や作業用手袋、ヘルメットや安全帯を用意しているのですが、安全靴と作業用手袋が長年の使用に伴い消耗してしまったので、新しいものに更新しました。
せっかくなので、働いてきた勇姿を記録に残しつつ、新たに調達した物品を紹介していきます。

身の回りのことに関する記事が続いているということでお察しの方もいるかもしれませんが、短期間でブログを書けるネタが不足している状態なのです!新入社員の方にも記事を執筆してもらいものの、まだこちらに回せる余力がない状態なので、ローテーションが改善するまでは仕込みが必要な記事がなかなかご用意できない状況、ご了承ください。

安全靴の買い替え

早速ですが、こちらは新しく調達した安全靴です

fig.1
新しい安全靴

JSAA規格、鉄先芯、ゴム底の安全靴で、表面はスウェード調の合皮です。JIS規格品が安全靴、JSAA規格品がプロテクティブスニーカーと呼ぶのが正しいそうですが、便宜上双方共に安全靴と呼ばせていただきます。
筆者は足が幅広甲高タイプなので、靴選びは毎回苦労します。普通の靴であれば4Eなら前後長基準で選べるのですが、安全靴は硬い先芯がある関係で4Eでも前後長基準で選べないんですよね。今回の靴は3Eでしたが、前後長から0.5cm大きめのものを選びました。後日通勤に使ってみると、0.5cmではなく1cm大きめにした方が良かったかもと若干後悔……
作業内容的には樹脂先芯でも良いのですが、店頭で探していると鉄の方が種類があるので、鉄先芯の製品をずっと使っています。たしかに重さはありますが、選択肢が豊富だとその分履ける靴を探しやすいのです。

そしてこちらはこれまでがんばってもらってきた旧安全靴です。

fig.2
旧安全靴

旧安全靴もJSAA規格の鉄先芯のものを履いていました。一部穴が空いたり表面の層が剥がれてきたので、経年劣化で寿命を迎えるなら履き潰そうと思い、ここ最近は事務所への通勤時にも履いていると、ついに靴紐を通す部分と表面の網の部分が崩壊してしまいました。
9月は後半に現場入りが集中しているので、さすがにこのままではマズいと新調したのが先の安全靴で、ついでにブログにもしてしまえ!と今回の題材になってもらいました。

ちなみに、少し前にあった現場で、強い日差しの中で作業をしていたところ、初の安全靴を履いた新入社員の方から「鉄先芯が日差しで熱されて、つま先だけが極端に暑い」と言われました。鉄先芯の利点・欠点を見ていると、冬場は冷気でつま先が冷える旨が記載されており、夏なら太陽光に炙られて靴が温まると、先芯のあるつま先が局所的に暑くなってもおかしくはないですね。

なにはともあれ、新調した安全靴もしっかり仕事したなと感じられるくらい使っていきます。

作業用手袋の買い替え

安全靴同様、新しい作業用手袋を下図に示します。

fig.3
新しい作業用手袋

手の甲・指間はポリエステル・ポリウレタンの伸縮生地、手のひら側はスウェードの合皮で親指・人差し指・中指と第三関節周辺は滑り止めのゴムコーティングがされています。手にぴったりフィットするような構造をしているので、着用感としては若干の窮屈さと引き換えに細かい作業も問題なく行うことができます。
筆者の業務としては、がっつり重いものを持つというよりも、繊細な扱いを要求される通信機や金具類の取り扱いがメインということもあり、適度なグリップと適度な滑りが両立しているこのようなタイプの手袋が好みですね。

そしてこちらは旧作業用手袋です。

fig.4
旧作業用手袋

右手は各部が崩壊してしまったので記事執筆前に破棄してしまいました。左手は親指・人差し指・中指の消耗が進んで穴が空いてしまいましたが、それ以外はまだまだ使えそうでしたので指先を切り取って使っています。
筆者は趣味で自転車に乗っていますが、自転車手袋の場合は生地そのものが痛むというよりも、使用に伴って縫い目の崩壊が進んで分解してしまったら買い替えというサイクルでした、自転車だけに。生地に穴が空いて交換というのはなかなか無かったパターンなので、それだけ色々な現場で頑張ってくれたんだなとしみじみ感じます。
この指先を切り取った左手、オフィス内で使ってみると結構便利なんですよね。セキュリティシステムのキーパッドを操作するときも指が露出しているので苦にならないですし、細かい作業を行いつつ軽微な荷物移動もシームレスに行えるので、両手に手袋が必要ない場合は旧手袋を持ち出すことが多いくらいです。

また、作業用手袋としては背抜き手袋を使う方もいます。前述した新入社員の方はこちらのタイプを使用していますね。

fig.5
背抜き手袋

手のひら全面がゴム引きなのでグリップ力が高く、とくに段ボール等滑りやすい荷物を運ぶ際は絶大な効果を発揮します。急遽作業員が増員する際の対応として数を揃えたいとき、価格が安いのもありがたいです。私も、旧作業用手袋を使うまでは背抜き手袋を愛用していました。
ただ、ゴム引き部分の寿命が短く、1~2年で硬化してポロポロと剥がれ落ちたりグリップ力を失うので、交換する周期は短いですね。それでも価格が安いので苦にはなりませんが。

他にも、以前雪中の現場に行く機会があり、防寒用に調達した手袋もあります。

fig.6
防寒手袋

現場に行った際はマイナス5℃程度でしたが、上図の防寒手袋のおかげで手「は」問題なく乗り切ることができました。足元は靴下を2~3重に履いた上で鉄先芯入りの長靴を使っていましたが、伝わってくる冷気が辛くて辛くて……安全靴の章で鉄先芯は冬場、冷気でつま先が冷えると書きましたが、まさにこの状態だったのでしょう。逆に手に関しては防寒手袋のおかげで冷え知らず、下手なスキーグローブよりも温かいのでは?と思ったほどです。
さすがにこの手袋はなかなか出番がないので、背抜き手袋同様にゴムの硬化による経年劣化での寿命を迎えそうです。

ヘルメット

こちらは買い替えたわけではないですが、現在使っているヘルメットです。

fig.7
ヘルメット

LEDBackhaulの方向調整でスコープを覗くため、接眼レンズとの干渉対策でツバがほぼ無い製品を選択しました。帽体は複数のパーツを組み合わせて隙間を多く設けた構造で、1枚物のトラディショナルなヘルメットよりも放熱効果が高いそうです。比較したことがないのでなんともですが、真夏の外作業でも頭を衝撃と蒸れから守ってくれているはずです。
赤の反射テープは、ドローンの視認性を少しでも良くしようと思って使ったテープの余りを貼り付けています。残念なことに本来の目的は達成できず、小さい反射テープではドローンと操縦者の距離が離れると視認性向上も何も関係ない状態でした。

また、ヘッドライトは作業内容によってはヘルメットから外して頭に直接装着したり、ネックライトとして使うこともあるので、普通の1本バンド仕様の製品を使っています。ライトは充電式、電池式でどちらが良いか派閥が分かれるところですが、個人的には電池派です。電池切れ時の対応として、電池は交換すれば即復旧できるが充電式は時間が掛かるとよく言われますが、単純なランタイムは充電式が長かったり、休憩中に充電しておけば済む話なので、そこはあまり気になりません。むしろ、充電式はLEDそのものよりもバッテリーを含む電源系統が死んで致命傷を負いがちなので、電池交換によって同等箇所をリフレッシュできることが電池式の利点だと感じています。

まとめ

以上、安全保護具の買い替え、でした。
新しくなった装具で、気持ち新たに業務を行いたいところです。

今回、安全靴は崩壊するまで日常使いして寿命を全うさせました。そろそろ買い替えないとまずいが崩壊には至ってないのでまだ使える、という相反する気持ちの折衷案として、消耗が目立ってきたら新調して、古い靴は事務所内での普段履き等に転用するといった運用にすると良いのかなと感じました。壊れてないならまだ使えと言われる職場もあるかもしれませんが、さすがに現場で崩壊という最悪の状況は避けたいですね……

それでは、今回もご拝読いただきありがとうございました。

(担当Y)