ソフトウェア工学の世界的権威、David Lorge Parnas教授を当社にお招きし、「Document Driven Software Project Management(ドキュメント指向のソフトウェア・プロジェクト管理)」と題して講演が開催されました。
Parnas教授は、ソフトウェア工学を長年研究され、オブジェクト指向の基礎となったモジュール化されたソフトウェア開発を提唱された方です。またドキュメンテーションの重要性にいち早く着目なさっていました。その40年にわたる経験の中から、ソフトウェア開発プロジェクトの管理における問題点を挙げ、その解決手法として文書ドキュメント化することが如何に大事かをお話しくださいました。
では具体的にどういった問題があるのでしょうか?それは以下のようなものです。
心当たりのある方もいらっしゃるかもしれません。こういった問題は、ソフトウェア開発の要件を、精密で完全、かつ簡潔に文書ドキュメント化することにより解決できると、Parnas教授は説きます。明確なドキュメントによって、必要な情報を必要な分だけ、個々の開発者へ提供することで、無用な混乱や非効率を避ける――当社が掲げる「Optimization」、つまりPBT手法とCyberManualによる「見える化」と、相通ずる点が多々あります。聴講した当社社員達も、大変興味深く聞き入っている様子でした。
講演後のQ&Aでは、「Parnas教授が教えているようなドキュメントを書くためには、どういった経験が必要か?」「ドキュメント作成をどのように指導すれば良いか?」などの質問一つ一つに丁寧にお答えくださり、終始和やかな雰囲気の中、講演が終了しました。
関連リンク : Dr. David Lorge Parnas